2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「八重の桜」異聞 ~ ラフカディオ・ハーンと秋月悌次郎 ~

大河ドラマ「八重の桜」に秋月悌次郎(あきづきていじろう)という会津藩士が登場する。北村有起哉(きたむらゆきや)が演じているが、この人は会津藩主・松平容保の側近として仕え、戊辰戦争では軍事奉行添役をつとめ、会津落城後は戦争責任を問われ、江戸…

“スーパーサブ”な女優たち

僕が注目する若手女優は、主演もこなせる実力がありながら、いま一歩トップ女優になり切れない人たちだ。僕はそんな女優を勝手に“スーパーサブ”な女優と呼んでいる。また僕はトップ女優にのし上がると、とたんに興味がなくなる悪いくせがある。今、注目して…

映画「東京家族」と結婚記念日

昨日は結婚40周年の記念日だった。しかし、何も特別なことはしなかったので、今日は久しぶりに二人で映画を観に行くことにした。観たのは山田洋次監督の「東京家族」。この映画は小津安二郎監督の名作「東京物語(1953)」をベースとしており、老夫婦の話…

「して来いな~」  ~ 供奴(ともやっこ) ~

昨日の熊本県邦楽協会演奏会の演目、「して来いな~」の掛け声で始まる「供奴」を見ながら8年ほど前のことを思い出していた。あれは熊本市民会館ホールで行われた中村勘三郎が勘九郎名跡での最後の特別公演だった。息子の七之助が「藤娘」を踊り、中村橋之…

吉原雀 ~ 熊本県邦楽協会演奏会より ~

今日は毎年恒例の「熊本県邦楽協会演奏会」を観に行った。今日の演目の中で僕が出色の演奏だと思ったのは「囃子・長唄 吉原雀」だ。「吉原雀(よしわらすずめ)」とは、江戸の吉原遊郭において「張見世(はりみせ)」と呼ばれた遊女が待機する道路に面した部…

映画音楽と僕 ~ schola 坂本龍一 音楽の学校 ~

「schola 坂本龍一 音楽の学校」は毎シリーズ楽しみに見ているが、今回のシリーズのテーマは「映画音楽」。映画音楽というのは、記憶の中の映画を具体的にイメージする媒体として、映画そのもの以上に愛着が深いものだ。今回のシリーズを見ていると、僕の映…

楽しみな春の邦楽イベント!

今日も風は冷たかったが確かに春の足音が近づきつつある気配を感じる。今年も春のイベントシーズンのたよりが届き始めた。なかでも僕の一番の期待は3月3日に行われる「饗宴!ひなまつり絵巻」だ。長唄三味線の今藤珠美さん、筝の下田れい子さん、囃子の中…

歴史探訪 ~ 繁根木(はねぎ)の由来は?~

玉名は母と妻の生まれた地でもあり、僕にとっても在勤、在住合わせると10年ほどを過ごしたほとんど故郷と言っていい。その玉名に関してずっと前から気になっていたことがある。それは「繁根木」という地名の由来だ。繁根木は昔は繁根木村といって、今の玉…

失われゆく遺産 “地名”考

熊本出身の民俗学者・谷川健一さんによれば、地名は「日本人のアイデンティティ」だという。しかし、永い間、市民に親しまれていた伝統的地名はどんどん失われてゆく。祖母が生まれた一番被分町(いちばんわかされちょう)、また祖母の知人が住んでいた高麗…

渡辺あやさんはどうしてる?

朝ドラ「カーネーション」が終わってもう随分経つが、作者の渡辺あやさんの情報が全然伝わってこない。島根でおとなしく雑貨屋を営んでいるのだろうか。それとも次回作の構想でも練っているのだろうか。7、8年来の渡辺あやフリークとしては気になってしか…

オードリー・ヘプバーン没後20年!

昨日はオードリー・ヘプバーンの没後20年に当る日だったそうだ。もうそんなになるかとちょっと驚いた。それでも今も僕の心の中に生き続けるオードリーはちっとも色褪せることがない。彼女が全盛を極めていた50年代から60年代の映画を、リアルタイムで…

白川と長六橋 そして河原町

うららかな陽射しに誘われて、今日は散歩の足を延ばし、白川の土手まで行ってみた。長六橋の上から白川の下流方向を眺めていると、思わず熊本民謡「ポンポコニャ」の一節が口をついて出た。 ♪ 花の熊本 長六橋から眺むれば オヤポンポコニャ 下は白川 両芝居…

“吉祥の鳥” 鶴 と 各地の伝説

昨夜のEテレ「にっぽんの芸能 芸能百花繚乱」では「新春を寿(ことほ)ぐ 鶴亀の世界」と題して「舞踊・鶴亀」を放送していた。古来から鶴と亀は「鶴は千年、亀は万年」といわれて長寿の象徴として尊ばれてきた。つまり鶴は吉祥の鳥。 おととい、このブログ…

「ベン・ハー」の再映画化!

1959年のアカデミー賞において11部門のオスカーを獲得した名作「ベン・ハー」が再映画化の話があるという。実現すればルー・ウォーレス原作「ベン・ハー」の4度目の映画化となる。僕の60年近い映画少年歴の中で、この「ベン・ハー」は「アラビアのロレ…

羽衣(天女)伝説 考

先日観に行った「金春流若楠会鑑賞能」の演目の中に「舞囃子 羽衣」があった。「舞囃子」というのは能のシテ(主役)の見せ場の部分だけを面、装束をつけず、紋服・袴または裃のままで、地謡と囃子によって演ずるものだそうだが、「羽衣」はおなじみの「羽衣…

細川忠利公と水泳

僕が高校時代を送った済々黌の水球部は戦後間もない昭和21年に創設されたが、その創設や発展に尽力された諸先輩の多くが小堀流踏水術の練達である。その小堀流は1700年代の初め、熊本藩士・村岡伊太夫が創始し、その子小堀常春が完成したと伝えられる。しか…

梅は咲いたか ~ 僕にとっての原点 ~

去年、わが家の梅は咲かなかった。今年は咲いてくれるだろうか。 ところで梅といえば、江戸端唄の「梅は咲いたか」。江戸時代から唄われているというこの唄は、“わらべ”によって日本古来の唄や踊りに目を開かされた僕に、さらに決定的なインパクトを与えた唄…

能舞台とスイングガールズと・・・

今日は予定どおり、熊本県立劇場で行われた「金春流若楠会鑑賞能」と「玉名女子高校吹奏楽部ニューイヤー・コンサート」をハシゴした。 能は神社の能楽堂などでは何度か観たことがあるがホールで観るのは初めて。今回は演目の目玉が、わが父ゆかりの「田村」…

ネーミング・ライツって・・・

長い間、「KKWING」という通称で親しまれてきた県民総合運動公園陸上競技場の通称が「うまかな・よかなスタジアム」に変わるのだそうだ。思わず何じゃそりゃ!と言いたいのだが、ネーミングライツ(施設命名権)を山田青果卸売市場に売却したので同社…

清正公さんの“鼻ぐり井手”

加藤清正公は土木技術の面でも天才的な能力を発揮し、多くの土木事業を行ない、領内の農業生産力を飛躍的に増大させたと伝えられている。その一つ「鼻ぐり井手」を見に行った。現在、菊陽町によって「鼻ぐり井手公園」として整備され、観光スポットの一つと…

春の兆しを感じる旅

今朝の冷え込みは厳しいものがあったが、天気は最近では稀な“ドピーカン”。家の中で縮こまっていてもしょうがないので、母と家内を連れ出した。目的地は上天草市大矢野町の“スパタラソ・天草”。ここら辺は昔、上村(かみむら)といって、若い頃の父が小学校…

今年の熊本の陸上界は・・・

熊本城周辺では鮮やかな色とりどりのスポーツウェアに身を包んだ市民ランナーたちの姿が多くなってきた。早いもので、第2回目の「熊本城マラソン」まであとひと月あまり。昨年8月にエントリー受付が開始されてから、申し込みが低調だったことが一時、新聞…

お稽古 ~ その深い意味 ~

「稽古」、現代風に言えば「練習」。英語では「トレ-ニング」か「プラクティス」か、あるいは「レッスン」か。「稽古」という言葉を使うのは、相撲や芸能、書道、武道などに限られる。なぜなのか。国語辞書を引いてみると「稽古・・・古(いにしえ)を稽(…

独立愚連隊 天へ

「独立愚連隊(1959)」の雪村いずみ、三船敏郎、佐藤允 映画「独立愚連隊」の佐藤允さんが旅立たれた。78歳だった。いつまでたっても「独立愚連隊の…」という形容詞が付くことにご本人は忸怩たるものがあったかもしれない。その後も多くの作品に出演され…

「八重の桜」第1回を観て思ったこと・・・

今年の大河ドラマ「八重の桜」は面白そうだ。いきなり南北戦争から入るプロローグも意表を突かれた。後に八重が使うことになるスペンサー銃つながりなのか、伴侶となる新島襄が留学生活を送っていた時代背景を説明するためなのか。初回というのはだいたいシ…

古武士と蝋燭と八重の桜と

昨日は老先生の年賀状と、たまたま見ていたテレビ番組の話とが連想ゲームのように結びついたが、今日もまた同じようなことがあった。よく気を付けていると世の中の出来事は妙に繋がっていることが多いものだ。 今朝、熊日の朝刊を見ていたらスポーツ面に連載…

“ばさら & かぶき”精神が日本を建て直す!?

齢92歳を数える老ドクターから今年も年賀状が届いた。神奈川県の逗子にずっと住んでおられるが、今年の年賀状にも、戦時中兵隊として滞在した熊本の想い出がひと言書き添えられていた。「クマモトはバサラカ懐かしい所です」。久しぶりに聞いた「バサラカ…

長唄 秋の色種

今回の「冬のくまもとお城まつり」の演目の中で最も聴き甲斐があった演目がこの「秋の色種」。 一流の邦楽演奏家による「秋の色種」を聞けるなんて、こいつぁ春から縁起がいいわぇ。 「秋の色種」は長唄の代表的な演目の一つ。幕末に近い弘化2年(1845)、…

「熊本さわぎ唄」考

吉原の廓が発祥の地であるといわれる「さわぎ唄」。江戸時代から遊里や酒宴の席などで、座を盛り上げるために三味線や太鼓に合わせてにぎやかに唄ったという。しかし、江戸端唄系に限らず、「ハイヤ節」など地方発祥の座敷唄系でもアップテンポで陽気に唄う…

初春の舞 ~ 冬のくまもとお城まつり ~

今日は加藤神社の初詣と熊本城本丸御殿での「冬のくまもとお城まつり」を見物。好天に恵まれ、熊本城は朝早くから登城者で賑わっていた。本丸御殿では吟詠や邦楽演奏、日本舞踊など初春にふさわしい演目が行われ、大広間を埋めた観客を喜ばせた。 登城者で賑…